プランター用の防虫ネットを使ったミニトマト栽培に失敗(注意点など)

今年はミニトマトを育てるプランターを防虫ネットで保護しましたが、思ったような効果は得られず、むしろ例年より出来が悪かった、というお話です。

  1. 防虫ネットで保護したプランターは風通しが悪くなりやすい
  2. 防虫ネットをしたプランターのミニトマトは例年より早く病気で駄目に
  3. 防虫ネットで保護したシソも駄目に
  4. 異常気象の影響かもしれないものの・・・
  5. かなり気をつけないと防虫効果も発揮できない
  6. 防虫ネットとプランターの大きさの問題
  7. プランター用の防虫ネットは無駄なのか?使う場合の注意点。

1.防虫ネットで保護したプランターは風通しが悪くなりやすい

今年はプランター用の防虫ネットを購入し、防虫ネットで保護した状態でミニトマトを育てました。(参考:ミニトマトをプランターに定植。防虫ネットを使用。

防虫ネットでカバーしながらミニトマトを育てて2ヶ月が経過」の投稿で、デメリットの1つとして「生育状況を確認しづらくなる」また「防虫ネットの中でカビによる病気が発生しても気づきづらい」とも書きましたが、これは正確ではありませんでした。

正確には防虫ネットが「風通しを悪くするため病気が発生しやすい」ようです。

防虫ネットはかなり目が細かいので、冷静に考えれば当たり前のことです。

2.防虫ネットをしたプランターのミニトマトは例年より早く病気で駄目に

程度の差はありますが、ミニトマトも毎年なんらかの病気になります。ですが今年ははっきりと、3つある全てのプランターが駄目になりました。ダコニールを噴霧したり病気になった葉を切り取ったり、といった対処はしたものの、あっという間に病気が広がりました。

上の方まで葉が枯れてしまったミニトマト(オレンジアイコ)

上の写真は8月上旬のものです。結果的に、ミニトマトは今までで一番収穫が少なく終わってしまいました。

3.防虫ネットで保護したシソも駄目に

わき芽を取ってもう一株ミニトマトを育てるために用意していたプランターが空いてしまったので、そちらにシソを植えたのですが、そちらも病気になりました。

病気になったシソ
おそらくカビ系の病気になってしまったシソ

このシソはある程度大きくなった株をプランターに移植したもので、最初はかなり状態が良かったのに2週間ほどで写真のようになってしまいました。

実はこのシソのプランターが置いてあったあたりのキュウリで病気が広がっています。影響があったのでは、とも思っています。

4.異常気象の影響かもしれないものの・・・

今年は気象条件がかなり悪かったのも確かです。

5月まで異常な乾燥が続いた後、梅雨入り後はこれまた異常なまでに日照時間の少ない日が続き、梅雨明け前にキュウリが一株駄目になりました。(参考: キュウリはカビ系の病気に注意が必要

ですが、 やはり防虫ネットも影響したと思います。防虫ネットで保護したものは全て駄目になりました。 シソは同じ庭のすぐそばに地植えしたものもありますが、そちらは元気です。

5.かなり気をつけないと防虫効果も発揮できない

ちなみに、 標準で用意されている紐で縛っただけでは 防虫ネットとプランターの間にわずかに隙間ができるため、そこから進入する虫もいます。なんとあるプランターには大きな蛾もいましたし、アオムシもいました。

わざわざ虫の卵が混入していない土を使っているので、苗を植えてから進入した虫だと思います。

私は紐を二重にしたうえで、紐がずり落ちないよう、防虫ネット全体が上の方に引っ張られるような力が働くよう、上の部分を縛っていました。それでもかなり頻繁にメンテナンスしてないないと、隙間が空いてしまうようです。

商品に付属の黒い紐に加えて白い紐で防虫ネットを縛り付けた様子

6.防虫ネットとプランターの大きさの問題

これだけだとフェアではないので少し詳しく説明すると、プランター用の防虫ネットにも種類があり、円形のプランターに合うようにできているもの、長方形の大きなプランターに合うようにできているものの2種類に分けることができます。

私は欲張って円形のプランターに長方形用の大きな防虫ネットを被せたりしたので、隙間ができないようにするのが余計に大変でした。

ちゃんとサイズの合う防虫ネットを使ったプランターのほうが、多少ですが、隙間はできづらかったように思います。

サイズの合う防虫ネットをかぶせたプランター

ただし、サイズの合う防虫ネットを使ったプランターは、真っ先に病気になりました。 ビニールシートの雨よけの下に置いていたにもかかわらず、雨ざらしだったプランターよりも早く病気になり、また病気が広がるのも早かったです。

円形プランターに合う防虫ネットは、葉が茂るのに充分な空間がなく、少し窮屈な感じでミニトマトが育ちます。そのため風通しが悪いようです。

ネットと葉が接触しやすく、湿った防虫ネットの影響を受けたのも、他のプランターより早く病気になった原因では、と推測しています。

7.プランター用の防虫ネットは無駄なのか?使う場合の注意点。

プランター用の防虫ネットが全く無駄とは思いません。やはり虫対策としては一定の効果があります。ですが、かなり気をつけないと病気になりやすいし、何なら虫も入り込む、ということです。

ではどうすれば良いかというと、最低限以下の5点は必須です。

  • 日当たりが良く風通しの良い場所に置く
  • 怪しい葉はすぐに切り取りる
  • 適宜ダコニールを散布する
  • 防虫ネットとプランターに隙間が(全く)できないよう注意する
  • 頻繁にチャックを開けて中の様子を確認する

これだと「防虫ネットを使うことにより手間を減らす」という目的に合わないので、来年はあまり使わない方向です。我が家では夏は毎日ニームオイルを噴霧して虫と戦っているので、プランターにもついでに噴霧すれば良いだけです。

比較実験のため1鉢には被せてみるかもしれません。