2020年 キュウリ栽培記録03

ゴーヤと同様、2020年のキュウリの栽培記録も中途半端で終わっていたので、その後のことを書いておきます。
参考:2020年 キュウリ栽培記録012020年 キュウリ栽培記録02

カビ系の病気で味さんごの調子が悪くなっていたため、ダコニールを噴霧してなんとか回復したところまでで終わっていました。

  1. ウリハムシなど、虫との闘い
  2. 病気との闘い
  3. 挿し木による第二世代(?)でも収穫成功
  4. 2020年のキュウリ栽培感想
  5. 2020年キュウリ栽培の様子(写真)

1.ウリハムシなど、虫との闘い

2020年はキュウリにたかるウリハムシ、カメムシともに少ない年でした。

・ウリハムシ

例年、捕まえても捕まえても毎朝どこかからウリハムシが飛んで来ており、なんなら飛んでくるのを目視して待ち構え、着地したそばからニーム液でやっつけるみたいなこともよくあります。

ところが2020年はウリハムシがはっきり減りました。

・カメムシ

例年、クサギカメムシもちょくちょく見かけます。駆除して減っても夏になるとどこかで繁殖するらしく、カメムシの小さいのと思われる虫がうろちょろする時期が必ずやってきます。

大抵は8月だと記憶しています。ですが2020年のクサギカメムシは、ウリハムシよりもさらに明確に少なかったです。

春先には少し居たのですが、それらを駆除した後はほぼ見かけないまま終わりました。2020年は関西だか西日本だかでカメムシが大発生すると言われており、関東でもかなり多いと警戒していたので、肩透かしでした。

・虫が少なかった理由

強いて言えば梅の木をはじめとする3本の木を春先に強めに剪定したため、庭がすっきりしていたことが関係したのか?という程度です。

虫が隠れるのに好都合な木陰が少なかったため、飛んで来る虫も少なかったという推測です。クサギカメムシは梅の木(というか実?)に寄ってくるので、少なくともカメムシがいなかったのはそのせいだと思います。

お隣の庭にも梅の木があり、そちらはいつも通りなので、そもそも地域一帯でカメムシが少なかったという可能性もあります。この点については、ここ数年一気に増えたキマダラカメムシとの競合に負けたのか?と推測したりもしていますが、よくわかりません。

・周囲の環境の影響?

春に行った木の強剪定だけでは説明がつかないほど明らかに虫全般が少なかったので、近所で農薬でも蒔いたのかも?と思っています。

また、今になって思うのは「マンション敷地内の木が多少減ったことも影響しているのか?」ということです。

簡単に説明すると、かつてはマンション建設時にはなかった木や、当時は非常に小さかった木が大量に大きな木に育っていたのですが、有志の人達が頑張り、樹木医さんのアドバイスももらいながら適切な管理をするよう、管理組合に働きかけたのです。

何しろ朽ち始めたソメイヨシノもそのままになっており、手入れが間に合わず、強風で大きな枝が折れて車の上に落ちたこともありました。ソメイヨシノは人工的に作り上げた寿命がある木であり、早期に伐採すべきものを放置していただけなので、もっと早くに伐採すべきでした(人命にも関わるためもっと伐採が必要なのに「木を切りすぎて自然破壊だ」という反対運動が起こっていて、少々困っていますが・・・) 。

とにかく伸び放題にし過ぎだったのですが予算の都合上一気に手入れできず、ここ10年で徐々に間引いたり植え替えが進められてきました。その効果が出てきた結果、虫の数にも影響が出たのか?ということです。この点も完全に推測であり、よくわかりません。

いずれにしても今までで一番虫対策が楽な年でした。今まで毎日たっぷり噴霧していたニーム液も、たまにしか噴霧しなかったほどです。
→噴霧すると隠れたりじっとしている虫が逃げようとしてわかるので、あぶり出す意味ではちょくちょく使っていました。

2.病気との闘い

2020年は例年よりもキュウリの病気が少ない年でした。最初の数年は梅雨の時期にカビ系の病気でほぼ全滅してしまっていたのと比較すると大きな違いです。

2020年も味さんごが病気になり「駄目か?」と思いましたが、ここでも書いたように、見事復活しました(参考:2020年キュウリ栽培記録01)。

じめじめした梅雨の間も、例年より被害が少なく済んだと思います。思い当たった理由が「風通し」です。

キュウリの風通しを良くするため、2020年からは土を盛って周囲より高くした上にプランターを置いて育てることにしました。泥はねも減り、プランターでの栽培は狙い通りだったと思います。

それに加え、この年は植木屋さんにお願いしていた庭の木の剪定時期が遅れ、冬ではなく春になってしまいました。それでもとにかく自分で剪定するのは難しいレベルまで伸びてしまっていたのでお願いし、バッツリ切ってもらいました。そのため例年より極端に風通しが良かったように思います。
(カメムシが少なかった理由の1つもこれかもしれません)。

カビ系の病気はとにかく風通しが悪いのが一番問題です。これは大きな気づきでした。

以前は庭の木が影響しているとまでは思っていませんでしたが、2020年の気づきが、2021年に庭の風通しを良くすることにつながりました。また、コンパニオンプランツのようなつもりで適当に庭に植えていたシソをやめたことも大きかったと思います。

3.挿し木による第二世代(?)でも収穫成功

我が家ではキュウリ(とゴーヤ)を早めに植えて葉を茂らせ、同時に実もならせて収穫します。キュウリは5月中から収穫できますが、だいたい7月末までには「もうお終い」という感じになります(やりようによってはもっと長期に育てることが可能ですが)。

2019年だったと思いますが、全滅寸前のキュウリの、まだ病気にやられていない先の方を切り取り、水に浸けて根を生やしてみました。これが成功し、土に植えてみたら実が成るまでに育ったのです。

2020年は最初からこの方法で予備の株を用意しておきました。例年より病気は少なかったのですが、やはり7月末には怪しくなってくるので、1つのプランターに予備のキュウリも同居させたところ、うまくいきました。おかげで2020年はそれ以前より多めに、長い期間キュウリの収穫がありました。

左側に飛び出ているようなわき芽を取って根を生やす
2020年6月26日:7月末頃までに根を生やし定植するため、わき芽を切り取り。
2020年7月3日:育ちすぎたわき芽を予備用に切り取り根を生やす。
2020年8月10日:根を生やしていたキュウリのわき芽の1つ
2020年8月10日:これくらい根が生えた
2020年8月10日:味さんごのプランターの空いているところに定植。
2020年8月20日:順調に育った。
2020年8月22日:他にも根が生えたわき芽を空いたプランターに植えたが、
こちらはうまく育たなかった。
2020年8月28日:どうやって支えようか悩む感じまで育った第二世代。

4.2020年のキュウリ栽培感想

2020年も梅雨本番前にカビ系の病気になりましたが、一株まるごと駄目になるということはなく、夏を乗り切ることができました。プランターの利用と風通しの良さが全てだったと思います。

じつはこのおかげでミニトマトも例年よりは少し改善しました。これは別のページで書きます。この気づきは2021年に活かされました。

5.2020年キュウリ栽培の様子(写真)

2020年6月以降に撮影したキュウリ栽培の写真を貼り付けておきます。

2020年6月4日:背丈くらいまで伸びたキュウリ(夏ばて知らず)
2020年6月5日:病気から復活した味さんご
2020年6月7日:滅茶苦茶伸びまくっている夏ばて知らず
2020年6月7日:実が成りまくる夏ばて知らず
2020年6月9日:立派な実が成った夏ばて知らず
2020年6月10日:夏ばて知らずは絶好調
2020年6月11日:実が成りまくりの味さんご
2020年6月11日:キュウリはツルの操作が下手なので時分で首を絞めることもある
2020年6月12日:3本そろった大きさで収穫した夏ばて知らず
2020年6月16日:下2本が味さんご。トゲがすごい。
2020年6月17日:この頃は収穫量が多く、出来も良かった。
2020年6月23日:キュウリは収穫のタイミングを間違えると、半日もあれば大きくなりすぎる。
2020年7月2日:天井で折り返したキュウリの先端。
肥料と水と光があれば、どこまででも伸びるような感じ。
2020年7月3日:頭上からもキュウリの実が成る
2020年7月4日:7月に入っても順調な味さんご
2020年7月8日:大きくなった実に気づかないこともあるので要注意
2020年7月12日:例年より病気にならず、狂ったように実が成った
2020年7月20日:夏ばて知らずも順調。見逃して大きくなった実。
2020年7月25日:少し曲がりがちのものも増えたが、まだまだ順調
2020年8月3日:8月に入っても順調な味さんご。とげがすごい(本当に痛い)。
2020年8月4日:8月に入っても夏ばて知らず、味さんご、ともに形の良いのがとれている。
2020年8月6日:(主に家内が)草むしりをして草ボウボウにしなかったのも、
病気が減った理由の1つと推測。
2020年8月14日:「夏ばて知らず」なのに元気がなく葉がぐったり。病気っぽい。
2020年8月14日:先まで水を吸えていない。ここからの復活はかなり難しい。
2020年8月14日:病気に備えてわき芽から根を生やして定植した苗(?)は順調。
2020年8月16日:定植したてで小さいのにすぐ花をさかせて実を付けようとする。
2020年8月16日:地面にささるだけなので、さすがにむしり取る。
早くに実がなるとキュウリが余計な体力を使ってしまうため、
本当はもっと早い段階で処理すべき。
2020年8月26日:生き残っている味さんごがまだ実をならせている。
2020年8月30日:上手く育たなかった方の第二世代。
2020年9月6日:うまく育った第二世代で無理矢理ならせた実。
プランターの外に垂らすことでなんとかなった。
本当はこうした下の方にある実はならしてはいけない。
2020年9月19日:第二世代のおかげでまだキュウリを収穫できている。
2020年9月29日:9月も終わりなのにまだ採れる。
2020年10月1日:2020年に採れたまともなキュウリはこれが最後
2020年10月13日:終わったつもりが自動給水器を停止するのを忘れていたおかげで
巨大に育ってしまったキュウリ(とゴーヤ)
(これはさすがに食べなかった。)
ちゃんと手入れすれば南関東だと10月中旬まではキュウリの露地栽培が可能ということかも。

2020年のキュウリ栽培記録は以上です。

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