ミニトマトの収穫量を増やす「トルネード」栽培

だんだんトルネードになっていくミニトマト
だんだんトルネードになっていくミニトマト
  1. ミニトマトは「支柱より高くなったら摘心」が基本だけどもっと伸ばしたい
  2. 「トルネード栽培」ならかなり量を増やすことが可能
  3. 「トルネード栽培」の注意点
  4. 「トルネード栽培」をやってみてどうだったか

1.ミニトマトは 「支柱より高くなったら摘心」が基本だけどもっと伸ばしたい

「アイコ」のように品種改良によって育てやすく美味しいミニトマトが増えています。

サカタのタネなどでそうした苗を購入し、土と肥料、水分(やりすぎないように)に気をつければ、結構簡単に葉が茂り、実がなります。

もちろん虫や病気の被害には注意が必要です。ただし、そうしたノウハウも本やネットで簡単に入手できるので、それほど難しいことではありません。

そしてすごい勢いで伸びるため、あっけなくミニトマトが自分を支える支柱の高さを超えてしまいます

支柱くらいの高さになったら「摘芯」をしてそれ以上上に伸びないようにするのが基本です。

2.「トルネード栽培」ならかなり量を増やすことが可能

そのうち「もっと高さを稼げれば、摘芯することなく、もっとたくさんミニトマトがなるのに」と思うようになります。

そしてミニトマトを収穫していくと、 実を採ってしまった部分はだんだんと茎や枯れた葉だけになっていきます。要するに、いらない部分がでてくるのです。

まっすぐな支柱を使っている場合、ところどころを紐で縛って支えていると思います。

その紐を緩め、 実が無くなった部分がやんわりと曲がるように全体的に下にズリ落としてやると、支柱の上の方に余裕ができます。

調子に乗って茎を折ってしまうような事さえなければ(※)、さらに成長を続けることができます。

これをやろうとする時期には葉も実も多くて重いため、紐を緩めただけで折れるかもしれません。 実は最初の年にこれを試そうとしたところ、実際に茎が折れました。

下の方へズリ下げようとして折ってしまったミニトマト
定植から2ヶ月で下の方へズリ下げようとして折ってしまった茎
(皮一枚残っていたのを保水して包帯で包んだところ)

( わずかにつながっていた部分を綿で保水し、包帯を巻いておいたら一応その後も枯れずに済みました。)

まっすぐ育ててから無理にズリ落とすよりは「最初かららせん状に育てたら良いのでは?」ということを考えた人が居るようで、これを「トルネード」と呼んで実践している人がちらほらいらっしゃるようです。

プランターには中心に1本、周囲に3~4本の支柱を立てるようになっていることが多いのですが、ミニトマトが周囲の支柱の外側を這うように誘導し、グルグルとトルネードのように上に伸びていくようにするのです。

これなら支柱の上に到達するのに時間がかかりますし、実を採ってしまった後に全体をズリ落とすのもやりやすくなります。

これで肥料や水さえしっかり管理すれば、一直線に伸びるよりも多く実を成らすことができます。

3.「トルネード栽培」の注意点

問題は、トルネードさせるには日々人間がミニトマトの茎を誘導し、適宜支柱に結んだりしなければいけないということです。

徐々に曲げていかないと茎はあっさり折れてしまうのです。

トルネードのために頻繁にメンテしてあげるのは、地味に大変な作業です。我が家では私はノータッチで奥さんが一人で頑張りました。

ミニトマトの茎を紐で引っ張り徐々に曲げている様子
ミニトマトの茎を紐で引っ張り徐々に曲げている様子
だんだんトルネードになっていくミニトマト
紐だらけになりながらトルネードになっていくミニトマト

ミニトマトを病気や虫から守るには、いずれにしても毎日のように手入れが必要でありますが、それでも一手間増えるのは確かです。

また、最初から欲張って螺旋の間隔を密にすると、それだけ葉も密に茂ります。こうなるとカビなどを原因とする病気にやられることもあるので、欲張りすぎないことも必要だと思います。

4.「トルネード栽培」をやってみてどうだったか

さて、我が家でのトルネード栽培の実績はというと、途中までかなりうまくいきました。

トルネードだと、確かに「ズリ落とす」のもやりやすいです。

ただし猛暑だったせいなのかだんだん元気がなくなり、収穫も落ちていきました。

8月に入ってからは「明らかにおかしい」という感じでしたが、病気なのか、肥料不足(もしくは過多)なのか、水不足(もしくはやりすぎ)なのか、とにかく理由がわからず、トルネードした状態からしたにズリ落とすという作業は、期待していたほど収穫増につながらずに終わりました。

ということで、我が家でもまだ滅茶苦茶うまくいきました、という感じではありません。

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