前回の投稿からかなり空きましたが、その間、さまざまな事がありました。まずキュウリが1株駄目になった話です。
1. うどんこ病だけを気にしていて失敗
ゴーヤに加えてキュウリでグリーンカーテンを作るようになって数年ですが、毎年必ず「うどんこ病」と思われる白いカビのようなものが発生します(なぜか写真が見あたりませんでした)。
その都度「ダコニール」という薬剤を噴霧することにより、多少改善、もしくは停滞するので、そのまま様子を見ているうちにジメジメする梅雨が終わり、日照が増えることにより白い葉も無くなっていく、というのがパターンです。
ちなみにダコニールは他の農薬等と同様、かなり希釈して使うものなので、微量を図ることができるスポイトやスプーン、測りがないと、これだけ購入しても使えません。ご注意ください。
今年は苗を植えてから1~2ヶ月ほどは記録的なくらい乾燥した状態が続いたせいか、うどんこ病の徴候は少なく、念のため白っぽい怪しい葉にはダコニールを噴霧したものの、今までで一番うどんこ病が発生しない年でした。
しばらくは「わき芽かき」が充分で風通しが良かったのか?などと思いつつ安心していました。
しかし梅雨が始まってしばらくした時点で少しずつ茶色い斑点が目立つようになり、家内はおかしいと警戒していたようです。私は5月の暴風雨でほとんどの葉がボロボロに傷ついたため、その痕跡と思っていたこともあって、あまり気にしていませんでした。それも「うどんこ病しか警戒していなかった」ことが原因です。
これがいけませんでした。
2.茶色の斑点が特徴の「褐斑病」や「ベト病 」、「炭疽病」
どんどんキュウリの成りが悪くなり、葉の勢いもおかしくなっていきました。特にイボイボが特長の「味さんご」がおかしな事になっています。
直接斑点などが現れていない綺麗な葉も、日中は垂れ下がるようになったのです。日差しが強い時にもこうしたことはありますが、このときは明らかにおかしかったです。
ここでようやくおかしいと思い調べてみたところ、キュウリはそもそも「うどんこ病」以外にもさまざまなカビ由来の病気にかかりやすいらしく、しかもその多くは茶色い斑点が発生します。どうやら常識以前の問題のようで、よくこれを知らずにキュウリを育てていたものです。
ちょっと見ただけでも「褐斑病」や「ベト病 」、「炭疽病」のどれか、または複数が発生している感じです。
こうした病気が進行すると、水を吸い上げる力も弱くなり、葉が萎れやすくなるのだそうです。ということは、かなり病気が進行してしまっているということです。
あわてて「ダコニール」を噴霧しても状況は改善しません。特に味さんごはどんどん調子が悪くなっていきました。
6月中旬には思いきって悪くなった葉や枝を切り落としたため、多少延命しましたが、なかなか回復しません。
3.1度は回復しかけたように見えたものの・・・
6月下旬、 いよいよもう駄目だと思い本当に思いきってほとんどの枝を切り落としました。 極力負担を減らし、株そのものを回復させるためです。
下の写真ではグリーンカーテン用のネットが丸見えでスカスカなのがわかると思います。
この後しばらくして7月上旬、久しぶりに新しい芽が出てきたため、怪しい葉や茎は可能な限り切り落として様子を見ましたが、この新しい芽の成長に耐えられなかったのか、切り口から病気が進行したのか、数日で「もう完全に駄目」という状態になりました。
これで味さんごは全滅しました。7月中旬のことです。
4.原因は「風通しの悪さ」と「対応の遅さ」
よく考えてみると、もっと進行はゆっくりですが、毎年8月中には似たような症状が出ていたように思います。
その頃までにはやたらと葉が茂り、さんざん実も成っていたので、「もう寿命か」程度に思っていましたし、9月になるまでは枯れるようなことはなかったので、あまり気にしていませんでした。
今考えると、毎年病気にはなっていたのかもしれません。
さて、今回やたらと病気の進行が早かった理由は何かというと、まず「風通しの悪さ」です。
今年は駄目になった味さんごの周辺に赤しそを大量に植えていました。このおかげでジメジメしていた可能性大です。
6月上旬に梅雨入りして以降、記録的に日照時間が少なくなったのも影響したように思います。
もう1つの理由は「対応の遅さ」です。茶色い斑点を見つけた初期の段階で「ダコニール」を噴霧していれば違ったのでは、と反省しています。
来年は「風通し」と、あらゆる病気の徴候に気をつけるようにしたいと思います。
ところで、駄目になったキュウリの跡地には、今新しい苗を植えています。これはまた別の機会に記録しておこうと思います。
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